今後の日本社会に与える影響

日本において高齢化社会がますます進んでいくのが手に取るようにわかる気がしますが、それが日本の社会にはどのような影響を与えていくのでしょうか。

現在の高齢者世代が若い世代だった頃、高齢者は若い世代が支えていくのが当たり前の社会でした。

高齢者の人口よりも若い世代の人口が多く、高齢者を支えるのも個人個人の負担は少なくて済みましたが、近年では医療の発達などもあり高齢者の人口が増加傾向にあります。

さらに少子化が進んでいることもあって、ひとりの高齢者を支える若い世代の人数が減り続けています。

これまでは、老後には年金があって地域の人たちによって支えてもらえる生活があって当然のように思えましたが、これからの少子高齢化社会では誰かに支えてもらえる老後があるとは限りません。

医療の発達や健康意識の高まりなどから、年々平均寿命も延びていますよね。

年金の給付や定年退職の年齢も引き上げられていて、60歳になったら「おじいちゃんおばあちゃん」というイメージはすでにないという人もいるのではないでしょうか。

そんな社会的な背景もあって、定年退職を迎えた世代が第二ステージとして新たな職に就いたり、アルバイトやパート、ボランティア活動を通じて再び社会に出たりすることも増えています。

きっとみなさんの周りにも元気なお年寄りがいるかもしれませんね。

少子高齢化とお年寄り世代の社会進出もあって、これからは「誰かに支えてもらう老後」があるのではなく、「自分のことはできる限り自分でする老後」がある将来が当たり前になっていくのかもしれません。

そうすると、従来の制度や職場環境などがどんどん変わっていくことも考えられます。

人口の推移に変化があればそれに対しての必要なことやものも変わっていくのが当然ですが、個人や家庭の小さな経済が破綻してしまうことがないよう、少しずつでも「今」の状況にあわせた制度改革をおこなっていかなければならない状況にあるのかもしれません。

日本の将来的な対策プラン

高齢化社会をしっかりと支えていくための社会保障も大切ですが、社会の高齢化や人口減少などの根本的な部分を解消していくためには、社会の少子化にも目を向けるべきだと思います。

核家族化が進み子育ての負担が増えたり、結婚しても収入が少なくなかなか子育てができる環境が作れなかったりして、出産を諦めてしまうという世帯もあるでしょう。

政府が提案する少子化対策の実施計画「エンゼルプラン」があります。

少子化対策のうち重点的に推進すべき対策を数項目にまとめたもので、すでに生まれている子ども達により良い教育環境を与えるための対策や、地域や住まい作りからの子育て支援といった対策はもちろん、今後安心して子どもを産み育てられるような保育サービスや母子保健医療体制の充実などが盛り込まれている計画です。

それぞれ具体的にどんなことを充実・整備するのかという内容だけでなく、具体的な数値目標を盛り込んだ実施計画は日本では画期的ですが、目標として掲げるだけでなくそれを実行・具現化していかなければなりません。

残念ながらすべての計画が実行・達成されているわけではありませんが、細かく目標が定められていることで、計画を押し進めて行きやすいと言えそうですね。

少子化対策をすることが人口減少を食い止めることになりますが、現状の大きな問題として立ちはだかっているのが社会の高齢化です。

世界でも類を見ないほどの高齢化社会である日本でも、さまざまな課題と取り組みが議論されています。

例えば高齢者の増加によって次世代に負担をかける可能性が高い年金制度は、次世代に問題を残さないような制度改革が求められていますし、高齢者の健康維持や新たな雇用など、見直すべき点や新たな問題点がはっきりしてきました。

少子化対策も高齢化対策も、社会保障や雇用、医療、保育・介護サービスなど、さまざまな分野から多角的にアプローチすることが大切なのかもしれませんね。

難しい問題かもしれませんが、少しずつでも問題解決に前身していける世の中にしたいものです。