歪む人口ピラミッド

人口ピラミッドとは、その地域や国の男女別の人口を、年齢ごとに分類して表示したグラフのことです。

下から上に向かって年齢が高くなり、左右に広がるほどその年齢の人口が多いことを示すグラフで、社会の教科書などで目にした記憶があるという方もいるかもしれませんね。

参考:統計局:人口ピラミッド 平成22年(2010年)

通常では出生数が多く、年齢を重ねることにより自然と人口が減少していき、グラフがピラミッドのような三角形・山形を描くことから「人口ピラミッド」と呼ばれています。

かつてはほとんどの地域や国でピラミッド状になるのが当たり前のグラフでしたが、日本を含む先進諸国では医療の発達や少子化などが原因で、ピラミッド型が崩れてきています。

出生数が少なく、高齢者の人口が多い人口ピラミッドは、三角形ではなく壷のように真ん中が膨らんでいることから「壷型」とも呼ばれ、日本やドイツなどの先進国によく見られる形状です。

これは、その地域や国の少子高齢化が進んでいる証拠でもあるんですね。

人口ピラミッドの形が本来よりも歪んでくるとなぜ問題視されるのかというと、これまでの人口ピラミッドだからこそ成立してきた制度などが、人口ピラミッドの歪みと共に崩壊してしまう可能性があるからです。

日本でも長年、少子化や高齢化社会が問題視されていますが、具体的な対策が取られないまま、少子化も高齢化も変わらず進んでいるような印象があります。

まだ日本の人口ピラミッドが三角形だった1960年代、若い世代15人で年金世代である60代の人1人を支えていましたが、1990年代から2000年代になり少子化や社会の高齢化が進み、このまま少子化・高齢化が解消されなければ2050年には1.5人で1人の高齢者を支えるという計算になってしまいました。

単純計算をしても若い世代にかかる負担はかつての10倍になり、社会制度も過去の制度のままではうまく運用できなくなってしまうかもしれません。

少子化をストップさせて人口の減少をゆっくりにしていくのが、こうした人口ピラミッドの歪みをなおしていく方法のひとつですが、少子化の原因でもある晩婚化・非婚化も年々増えていて、なかなか簡単に解決できる問題ではないというのがわかりますね。